選択制確定拠出年金とは
確定拠出年金は、公的年金を補完するために、2001年にスタートした私的年金です。
確定拠出年金には、個人が掛金を拠出する個人型と、企業が掛金を拠出する企業型があり、選択制は企業型の一導入方法です。
企業型の掛金は賃金ではないため、社会保険料などの算定基礎となりません。そのため、給与減額分を企業型の掛金として拠出すれば、減額された給与だけが社会保険料などの算定基礎となり、社員と会社の双方にメリットがあります。
このように給与減額分を企業型の掛金として拠出するには、加入するか否かを社員が選択する選択制で企業型を導入する必要があります。
他方で、社員にとっては老齢厚生年金などの支給額が減り、また、積立した年金資産は原則として60歳まで引き出せないというデメリットもあります。そのため、これらのメリット・デメリットの社員向けの説明が必要です。選択制確定拠出年金を上手に導入するポイントは、この説明をわかりやすくして加入率を高くすることです。